アーティストファイル#13
ごった煮!!闇鍋‼スサシ‼
※闇鍋というのは褒め言葉です。最近使われなくなった言葉で形容するなら、彼らはミクスチャー・ロック、いわゆるジャンルレスだ。様々な音楽を吸収して自分たちの音楽を創り上げている。そのルーツの中でも色濃く出ているのが、ヒップホップ、レゲエ、スカだ。ボーカル、タナカユーキの歌のアプローチの仕方はまさにそれだ。サウンド面でもスチャスチャと裏拍をとったり、リバーブのかけ方だったりに、そのルーツが垣間見えニヤッとさせられる。でも古さを感じないのはなぜか?今まで邦楽のインディーシーンにおいて、スカパンクやスカコアはいたもののスサシのようなバランスのバンドが存在しなかったからだ。誰も歩んでいなかった獣道を歩み続けるスサシ。そりゃあ度々「もうこれスサシっていうジャンルじゃん」というコメントを見かけるよね。
キーボード、ボーカルのミカテラが脱退する前の楽曲「ダンザーラ」その歌声を惜しむ声がコメントにもあるが、 新体制になった「黒天使」もまた新しいカッコよさがある。
スサシの魅力は楽曲1つ1つでその表情を変えることができることだ。この曲を聴くと、音楽面ではCLASHやOperation Ivy(またはRANCID)の影響を感じるが、それだけじゃない。Kendrick Lamarなどの今のヒップホップを代表する要素もある。それでいてビジュアルは一昔前の暴走族というノリ。もう獣道を切り開いたその先まで、とことん突っ走ってくれ!
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