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クレナズム

アーティストレビュー
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アーティストファイル#3

クレナズム『花弁』Music Video

2018年5月より活動を開始した4人組ロックバンド。12月20日には福岡の盟友バンドを集めた初の主催ライブ「stew」を開催し好評を得る。メンバーが影響を受けたアーティストはthe jesus and mary chainから宇多田ヒカル、BUMP OF CHICKEN etc.と多岐に渡る。

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透明な正四角形を思わせる

結成からまだ間もないが多くのイベントやフェスに出演経験のある実力派。シンプルにも関わらず記憶に残る演奏と、物悲しさと強さを兼ね備えたボーカルで、淡い感覚を感じさせながら隙のないアーティストである。叙事的かつ叙情的な歌詞に注目したい。「シューゲイザーとJ-POPの邂逅」と称されるのも納得といえる。

支柱としての演奏力

紹介した動画『花弁』では「今を望んでいた過去なんて無い」と歌われる。歌詞は文字としての情報だけでわたしたちに何かを与えないかもしれない。クレナズムの曲に歌われる言葉は伴奏と歌声によって完成させられ、完全な幾何学模様を描く。文字のみの歌詞と歌声だけではどこか欠けてしまう生身の生物性を補っていくような演奏は、展開の意外性よりも支柱としての役割を持つように思う。

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花弁

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